ランニングに欠かせないアイテムのひとつ「ランニングシューズ」。近年では、普段履きにも使用できるデザイン性に優れたモデルも発表されています。
そんなランニングシューズですが、多くのメーカーが手掛けているため、どのモデルがよいのか迷いがちです。そこで本記事では、おすすめのランニングシューズを紹介します。
ランニングシューズは必要か
ランニングシューズの特徴は、一般的なスニーカーよりもクッション性や安定性に優れていることです。着地時の衝撃を和らげるため、怪我のリスクが低減できます。
また、普段使いの靴よりも軽量なモデルが多いのもポイント。長時間走り続けても足が重くなりにくいのが魅力です。怪我なく、快適にランニングを楽しむためにも、ランニングシューズを履いて走ることをおすすめします。
ランニングシューズの選び方
つま先に1cm程余裕のあるサイズを選ぶ
一番気を配りたいのがサイズ選択です。大きなサイズを選んでしまうとシューズの中で足が滑り、場合によっては怪我をしてしまうこともあるので注意が必要です。
また、サイズの小さなモデルを選んでしまうと、今度はシューズ内部に遊びがなくなり、窮屈に感じてしまいます。足が変形する原因にもなりえるので、こちらも注意が必要です。
目安としては、つま先に1cm程余裕のあるサイズを選ぶのがおすすめです。しっかりとしたフィット感が得られ、かつストレスのない履き心地でランニングできます。
ヒールカップに適度な硬さがあるモノを選ぶ
ヒールカップとは、かかと周りにある半円状の芯のことです。かかと周りがしっかりしていないモデルでランニングすると、バランスを崩して怪我をしてしまうことも。ヒールカップに適度な硬さがあるモデルは安定性があり、長時間バランスよくランニングが楽しめます。
アウトソールも適度な硬さがあるモノを
ランニングシューズを選ぶ際、アウトソールにも適度な硬さがあるモデルを選びましょう。シューズのつま先とかかとを持ち、左右から力を加えても型崩れしない程の剛性を持つモデルを選ぶのがおすすめ。フォームがブレにくく、長時間疲れを覚えることなく走り続けられます。
足囲で選ぶ
ランニングシューズを選ぶ際、足囲も事前に確認しておきましょう。標準的な足囲は「2E」です。足囲が狭い方は「E」を、反対に足囲が広い方は「3E」や「4E」を選びましょう。
足囲に対して幅の狭いシューズを選ぶと、ランニング中に痛みを感じてしまうことがあります。逆に、足囲に対して幅の広いシューズを選ぶと、ランニング中にシューズ内で足が動き、バランスを崩してしまうことがあるので、注意が必要です。
つま先部分の反りで選ぶ
ランニングシューズを選ぶ際、つま先部分の反りも確認しましょう。土踏まずあたりで着地し、つま先で蹴り上げるのがランニングにおける正しい足の動き。つま先部分がしっかりと反っているモデルは、足がスムーズに動かせるので、おすすめです。
ソールの高さで選ぶ
アスファルト上を走る場合はソールが高いモノを
アスファルトなど、舗装されている道を走る場合は、ソールが高いモデルを選びましょう。アスファルト上でのランニングは足への負担が大きいため、ソールが高く、クッション性の高いモデルを履き、しっかりと保護することが重要です。
また、ランニングをこれから始めようと考えている方や、初心者の方にもソールが高いモデルがおすすめです。ソールが高いモデルは安定性があるため、初心者でもスムーズにランニングが行なえます。
ランニングマシンで走る場合はソールの低いモデルを
ランニングマシンで走る場合は、ソールの低いモデルを選びましょう。ランニングマシンのベルトは、アスファルトほど足にかかる負担が大きくありません。そのため、足で地面を掴む感覚を得るために、ソールが低くクッション性の少ないモデルを選ぶのがおすすめです。
ランニングシューズのおすすめメーカー
ナイキ(Nike)
「ナイキ」は、1964年に設立されたアメリカのスポーツ総合メーカーです。ランニングシューズに留まらず、サッカーやバスケなど、さまざまなスポーツアイテムを手掛けています。
ナイキには、クッション性に優れているモノから、普段使いにもおすすめのデザイン性が高いモノまで、幅広いモデルがラインナップされています。
アシックス(Asics)
「アシックス」は、1977年に誕生した日本のスポーツ用品メーカーです。運動動作を分析し、独自の素材や構造を製品に落とし込んでいるのが特徴。学会での発表も行なっています。
アシックスのランニングシューズには、ランニング中にかかとがズレるのを防ぐ「HEEL CLUTCHING SYSTEM」をはじめ、独自の技術が多く用いられています。ランニング初心者の方や、はじめてランニングシューズを購入する方にもおすすめです。
ホカオネオネ(HOKA ONEONE)
「ホカオネオネ」は2009年に立ち上げられたスポーツブランドです。「楽に下り坂を走るという単純な問題の解決」のために誕生。スポーツを楽しむ、すべての人に向けたアイテムを多数ラインナップしています。
ホカオネオネのランニングシューズは、ボリュームがあり、かつ軽量性に優れたミッドソールを採用しているのが特徴。多くのランナーが楽に走れるシューズを展開しています。
ランニングシューズのおすすめ10選
ナイキ(NIKE) エア ズーム ペガサス 39
クッショニングと2つのZoom Airユニットを搭載しているランニングシューズです。優れたサポート性と安定性が備わっており、安定感や固定感が持続します。
Flywireテクノロジーと、中央部にあるバンドを一体化しているのが特徴。シューズ内で足がズレるのを防ぎます。また、アッパーにメッシュを採用しており、蒸れにくいのも魅力です。
軽量性も良好で、弾むようにランニングできるのもポイント。長時間でも足が重くなりにくく、スムーズに踏み出せます。幅広いランナーにおすすめの一足です。
ナイキ(NIKE) ズームX インヴィンシブル ラン フライニット2
やわらかな履き心地を実現しているランニングシューズです。足が接地する際、優れたポテンシャルを発揮します。加えて、優れた反発性が備わっているのも特徴です。
異なるエリアに3つのFlyknitコンポーネントを搭載。シュータンには継ぎ目のないデザインを採用しており、優れたフィット感を実現しています。
ロッキングチェアのようなフォルムが、ランナーのストライドを3段階でサポート。スムーズに足が運べます。アスファルトなど、舗装された道を走るのにおすすめのアイテムです。
ナイキ(NIKE) ズーム フライ 4
ナイキ独自の編み構造を採用しているランニングシューズです。シューレースを結ぶだけで、包まれるような感覚を得られるのが特徴。終始優れたフィット感のなかでランが楽しめます。
通気性に優れたアッパーや、伸縮性のある履き口を採用しているのがポイント。靴下のような履き心地と、高い安定性を実現しています。また、長時間でも蒸れにくいのが魅力です。
滑らかで弾むような衝撃吸収性や、重さを感じにくい軽量性も備わっています。長時間ランを楽しみ方や、長距離ランナーにおすすめのアイテムです。
アシックス(Asics) GEL-KAYANO 28
アシックス独自のミッドソール構造「DYNAMIC DUOMAX」を搭載しているランニングシューズです。足が内側にねじれたり、倒れたりするのを防ぎます。
軽量性とクッション性に優れたミッドソール素材「FF BLAST」を採用。やわらかな履き心地が体感できます。また、フラットなアウトソールが、着地から蹴り出しまでの動きをサポート。安定したランを楽しみたい方におすすめのアイテムです。
アシックス(Asics) HYPER SPEED
弓状のアウトソールを採用しているランニングシューズです。接地から次の1歩までをサポートするため、スムーズに足が動かせます。足首に負担がかかりにくいのが魅力です。
滑らかに重心移動できるデザインをアウトソールに施しているのも特徴。また、アウトソールは薄めに設計されているため、地面を掴むような感覚が得られます。
斜めにデザインした通気口をアッパーへ搭載しているのもポイント。加えて、優れた軽量性も備わっています。フルマラソンで4時間を切りたい上級者におすすめのアイテムです。
アシックス(Asics) LYTERACER 4
アッパー全面に3Dプリントを施しているランニングシューズです。優れた耐久性と通気性、しなやかな履き心地を同時に実現しています。長時間快適に着用できるのが魅力です。
シューレースホールをジグザグに配置しているのがポイント。ホールド感が高く、さまざまな動きに対応します。高いサポート性が備わっているのも特徴です。
アウトソールのかかと部とつま先部の差が10mmに設定されており、スピードが出しやすい構造になっています。スポーツジムなどでラントレをしたい方や、サブスリーを目指す上級ランナーなど、幅広い方におすすめのアイテムです。
ホカオネオネ(HOKA ONEONE) CLIFTON 8
優れたクッション性と、高い通気性を同時に実現したランニングシューズです。アッパーには通気性の高いメッシュ素材を採用。長時間の着用でも蒸れにくいのが特徴です。
プラッシュ仕上げを施したシュータンを搭載。かかと部にはホカオネオネ独自の拡張クラッシュパッドと、高い耐久性が備わったラバーカバレッジを配置しています。
一体設計のプルタブを採用しており、簡単に着脱できるのもポイント。これからランニングを始めたいと考えている方におすすめのアイテムです。
ホカオネオネ(HOKA ONEONE) MACH 4
エンジニアードメッシュ素材を採用したランニングシューズです。通気性がよく、優れた履き心地が体感できます。また、アキレス腱を包み込むように設計された「プルタブ構造」を採用しており、足首に負荷がかかりにくいのも特徴です。
接地時の衝撃を抑えるラバライズドEVA素材を採用。加えて、メタロッカーテクノロジーがスムーズなランをサポートします。足への負荷をなるべく抑えたい方におすすめのアイテムです。
アディダス(adidas) ウルトラブースト 5 DNA ランニング ライフスタイル
アディダス独自の「BOOSTミッドソール」を採用したランニングシューズです。雲の上にいるような、優れたクッション性を発揮します。加えて、温度や環境による影響を受けにくく、雨の日や風の日も気兼ねなく使用できるのが魅力です。
「Fitcounter 成型ヒールカウンター」や「PRIMEKNIT テキスタイルアッパー」を搭載しており、優れた反発性とサポート性が備わっているのもポイント。また、シューレースの結び方で、簡単にサイズが調節できます。初心者ランナーにおすすめの一足です。
アディダス(adidas) アディゼロ プライム X
軽量性とフィット性を兼ね備えたメッシュアッパーを採用しているランニングシューズです。ミッドソールには低密度で反発性の高いモデルを採用。爆発的な推進力を生みだします。
アウトソールには、自動車やレース用自転車にも採用される「Continentalラバー」を採用。あらゆるコンディション下で優れたグリップ力を発揮し、エネルギーロスを軽減します。レースやトレーニング用としておすすめの一足です。
使用後はしっかりとお手入れを
使用したシューズはそのままにしておきがち…という方も多いのではないでしょうか。使用後のシューズをそのままにしておくと雑菌が繁殖し、ニオイの元になってしまいます。場合によっては、シューズの寿命を縮めることにもなりかねません。
菌の繁殖を防ぎ、お気に入りの一足を快適に長く履き続けたい方には、「NULL シューパウダー」がおすすめです。使用後に片足あたり4~5プッシュ吹き付けるだけで、バクテリアをはじめとするニオイの元が除菌できます。
また、従来のシューズ用消臭剤とは違い、スプーンで粉を入れる作業がないのもポイント。粉が舞い上がったり、手に付着したりする心配もありません。
加えて、150~160日間使用できるなど、容量が多いのも魅力。さらに、小型なのでバッグの中に入れてもかさばりにくく、外出先でも使用できます。
ランニングシューズ使用時の注意点
ランニングシューズを使用する際、1点だけ注意したいことがあります。それは、横方向のトレーニングには適していないということです。
ランニングシューズは、前後方向のサポート性は十分に備わっているものの、推進力と軽量性を重視しているため、横方向に対してのサポート性が十分でないモデルがほとんどです。
そのため、サイドキックなどのフットワークを行ないたい場合は、捻挫をはじめとした怪我のリスクを低減するためにもトレーニングシューズを使用しましょう。
ランニングシューズを履いて、怪我なくランを楽しもう!
近年、さまざまなメーカーからランニングシューズがリリースされています。通常のスニーカーでランニングしても問題ないと思われがちですが、怪我のリスクを低減させるためにも、きちんとランニングシューズを購入するのがおすすめです。
本記事を参考に、お気に入りの一足を見つけてみてください!